材料選定のポイント公開!!シリコーン系放熱シート導入事例で見る課題解決策

当社が放熱(熱伝導)シートの取り扱いを開始してから、3年が経過いたしました。
これまでに、各社それぞれの検討事例がありましたが、本記事では、そうした具体的なケースの一部をご紹介いたします。
実際にご採用に至った経緯について、お客様の掲載許可をいただいたうえで解説いたします。
1.採用企業と用途
採用企業
スイッチング電源 / ハイブリッドIC 開発・製造・販売
用途
スイッチング電源の放熱部材として
筐体(カバー)~「熱ゴム」~トランス(PCB)
製品内部のトランスの発熱を筐体側へ伝導させる熱対策を検討。
放熱シートの採用に至る。
採用部材
熱ゴム®R7M 熱伝導率(W/mk):2.1
製品仕様詳細はこちら
基板の放熱に最適!とにかく柔らかい放熱シート「熱ゴム®」のご紹介
2.課題と選定理由
- 課題
従来使用している熱伝導シートの中で、熱伝導率がある数値以上の物だと硬度も高く(硬く)なってしまい、トランスを押し付けた際の圧力で筐体の変形を懸念 - 選定理由
特徴放熱シートの柔らかさと熱伝導性
温度:110℃以上→88℃へ下がった。
厚みについて、他社のシートも検討していたが、検討していたメーカには、厚みが5㎜以上もものがなく、重ねて使用しないといけないが、熱ゴムは1シートで対応できた。
実際採用した厚みは、8㎜。
3.効果
- 「熱ゴム®」は評価の段階で硬度が低い(軟らかい)ので、押し付けた際の圧力も軽減され、筐体の変形が抑えられた。
- 「熱ゴム®」」の軟らかい性質により、トランスの形状に沿って変形するため、トランスとの接触面積が増えたことで、トランスの温度上昇も従来基準値より軽減された。
イメージ図
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4.まとめ ~実際に採用されたケースを例に可能性を考える~
独自技術による「柔らかさ」が、これまで設計上の制約となっていた課題をクリア。従来製品では実現が難しかった仕様にも対応できる可能性が広がりました。
SDSでは、熱ゴム®のサンプルをご提供しております。
ぜひ実際に手に取っていただき、その柔軟性と優れた熱伝導性をご体感ください。
5.放熱(熱伝導)シート「熱ゴム®」のお問合せはSDSへ
薩摩総研の熱ゴム®に関するお問合せ、仕様確認、ご相談は、代理店であるSDSへお寄せください。
一部製品はECサイトにてご購入いただけます。
SDSのケーブル通販サイト「蛙屋」:>>熱ゴム
柔らかいといっても、どれくらい柔らかいのか?
実際に触って確かめていただけるよう、サンプルの無償提供も可能です。
仕様書PDFは下記お問合せフォームからご用命ください。
お近くの拠点の営業が対応いたします。